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TERAなできごと。

うちの猫 テラのこと、その使用人のひとりごと。

トキソプラズマ症のこと

猫の話

 

 

妊娠中に感染すると胎児に深刻な影響をもたらす感染症の一つに、トキソプラズマ症がある。この病気のせいで「妊娠したら猫を手放せ」という迷信が生まれたのだと思う。

 

どんな病気か。

動物の生肉や土の中に潜んでいるトキソプラズマという寄生虫(原虫)が引き起こすもので、口や目の粘膜から感染する。普段なら目立った症状がないので恐れるものではない。しかし、妊娠中に感染すると赤ちゃんに障害が出る可能性がある。

なぜ猫が関係するのか。

それはトキソプラズマ原虫の最終宿主がネコ科の動物のみだから。

(ネコ科以外のほ乳類の体内では繁殖できずに潜んでいる状態)

トキソプラズマに感染した猫のフンの中に虫卵が含まれている。

 

ただし、猫から人に感染することは非常にまれ。

だって、猫のフンはそう簡単に人の口に入らないでしょう。

 

しかも、猫のフンにトキソプラズマが排出される期間は、猫の一生のうちのたったの10日間。その猫がネズミなどを食べ、トキソプラズマに初めて感染した数日後から排出され始め、10日ほどでおさまり、その後は二度と排出されることはないそうだ。

(その猫が重度の免疫不全に陥った場合、ごくまれに再び起こるという説もある)

さらに、フンに排出された虫卵は早くても24時間経たなければ感染力を発揮できない。

 

よって、猫からの感染を心配するには条件があることがわかる。

  • ごく最近、猫を飼い始めた。(その猫の素性がわからない)
  • その猫は外飼いもしくは野良猫である。(ネズミや野鳥などを食べている)
  • 室内飼いだがキャットフードではなく生肉を与えている。
  • ウンチの始末をした後、手を洗わない。
  • ウンチを丸一日以上放置する。   …など。 

ちゃんと愛情を持って猫を飼っている人なら大丈夫なはず。

 

人がトキソプラズマに感染する最大の原因は、生肉や生ハムを食べることだ。

第二に、畑仕事やガーデニングなどで汚染された土に触れること。

感染者数は日本よりもヨーロッパのほうが桁違いに多い。日本でも生肉食は浸透してきているから、猫のことよりも、生肉を口にするほうがずっと身近で危険なのが明らかである。

 

 

それで、現在妊婦である自分の話…

もともと、トキソプラズマ症のことはなんとなく頭にあって、猫が悪者にされているけどそれは間違いなんだ、ということだけは知っていた。妊娠がわかってから詳しく調べた。ちょっとだけ心配だったのは、妊娠直前と超初期の期間に子ねこのお世話をしていたこと。野良猫の子という素性の知れない子たちだった。猫寄生虫もいた。万が一保護時にトキソプラズマを持っていたとしても、何カ月か室内にいたわけで、とっくに排出は終わっている。当然、手洗いはこれでもかってくらい頻繁にしていたし。

それでも念のため、トキソプラズマ抗体検査をすることにした。

妊娠3カ月のとき、初期の血液検査で希望して検査項目に加えてもらった。任意の検査なので、追加料金930円。地域や病院によって異なると思う。

妊娠前は生肉も生ハムも好きでときどき食べていたから、陽性でもおかしくなかった。

でも結果は陰性。

感染してないので生肉は食べないでくださいね、と言われた。

最初に書いた通り、妊婦も猫も「初めて」感染したときが問題になる。陽性と出て、さらに詳しい検査で妊娠前の過去の感染だとわかれば大丈夫。(念のため投薬になるかも知れないけれど)陰性なら、これから初めて感染する可能性があるということなので、注意しなければならない。

テラさんについても同じで、おそらく未感染なので、外を出歩かせたり生肉を食べさせないようにしなければならない。

キャットフードの原材料が心配だからと、手作りフードで生肉を使う飼い主さんもいるかも知れないけれど、トキソプラズマのことを考えたら、妊婦さんもしくは妊娠の可能性のある方が家族にいるならそれは止めるべきだと思う。

 

 

 

参考:

猫とトキソプラズマ/先天性トキソプラズマ&サイトメガロウイルス感染症患者会

妊娠したらネコはどうする?トキソプラズマ/All About

たまごクラブ  2013  7月号  P.134 /(株)ベネッセコーポレーション