それだけな日
しっぽがくるりんだった。それだけ。平和だ。
野良猫の子を育ててみると、テラさんがどれだけ健康優良猫かがわかる。
テラさんは子猫の頃から今まで下痢一つしたことがない。
おそらく質の良い胃腸を持って生まれたのだろう。フードの種類だって選ばない。
テラ母に感謝したい。そのお母さんは完全室内飼の猫。(脱走してテラさんらを身籠って帰ってきたわけだが)
テラさんには寄生虫もいなかった。それが野良猫と室内猫の子の大きな違いかも。
虫だけならまだ良い方で、改めて言うことでもないけれど、野良猫は様々なウイルスを持っている可能性がある。
それはとても恐ろしく厄介な伝染病として、外で暮らす猫たちに広まる。
時に、外猫に接した人間を介して室内猫へ感染してしまうこともある。
場合によってはそれで命を落とすことも。
野良猫たちはそんな強力なウイルスにさらされながら、短い一生を必死に生きようとする。人間の生活を邪魔せざるを得ない厳しい生活になる。
当然、猫たちを疎ましく思う人々が出てくる。
人も猫もどちらも不幸だ。
不幸な人も猫も増やしたくない。