謎の4きょうだい
手前/サバトラくん♂ 奥左/黒白くん♂ 奥右/サバ白ちゃん♀
長毛ちゃん♀
マイペースみたいで、よくひとりで寝ていたり遊んだりしています。
眠くてこんな顔ですが、本当はものすごく可愛い顔をしています。
前に顔だけトラ柄と書きましたが、体にも柄がありました。
このきょうだい、体重差があって、生まれた時期が推定しづらいです。いまいち不明。
一匹(黒白くん)は幼猫には珍しい寄生虫がいたりして、4匹を保護した方には「謎のきょうだい」と言われました。
この前の記事 モノクロちびにゃんズ これまでの様子 に寄生虫との戦いの過程を
書きましたが、まだしつこく虫の検査は必要なようです。
駆虫薬後は、全員体調はよく順調だったのですが、ここ数日、サバトラくんだけ軟便になってしまいました。あいかわらずよく食べて元気に遊んではいますが。
それで、ひとりだけ整腸剤を飲んでいます。しかも、ほんの少しながらうっすらと血が混ざることもあり…。
やはり駆虫できていないか、また別の虫がいる可能性がなきにしもあらず。
しかし、その日も全員の便検査をしましたが、またもや誰からも虫卵は見つかりませんでした。
もっと詳しく検査することになり、先生から、出てすぐの新鮮なのを持って来るように言われています。サバトラくんのウンチが出しだい病院に向かうことになりそうです。私が監視している時にタイミングよくしてくれるといいのですが。しかも病院が開いている時間に。
ところで、病院で嬉しいことがありました。
野良猫の治療のためにと個人の方からご寄付があったそうで、ウチの子猫たちの薬代の半額をその寄付金でまかないましょうと、病院から伝えられました。感激です。
お名前とご住所を伺い、さっそくお礼の手紙を書きました。
本当に本当にありがたいことです。
今回、子猫たちに寄生虫がいたことで勉強になってます。
ご注意:以下、寄生虫について書きます。
お食事前の閲覧禁止です。
4匹の便検査で虫卵が発見されたのは、回虫とマンソン裂頭条虫の二種。
回虫は野良猫によく見られる寄生虫。
その字の通り、回ります。一緒にいる猫には感染します。
しかも、母親が寄生されていると母乳から感染します。なので、子猫一匹に見つかればきょうだい全員にいるとみなされます。
また、体内で臓器を回ります。おそらくこれが名前の由来。
腸にいなければ駆虫薬が効かないので、一回の駆虫では難しいと言われています。
一方、黒白くんだけにいた「マンソン裂頭条虫(れっとうじょうちゅう)」というのは、いわゆるサナダ虫の一種で、こちらも野良猫には珍しくはありません。
ただ、月齢一ヶ月そこそこの幼猫には珍しいのです。
なぜかというと、カエルかヘビを食べないと寄生されないから。
卵からかえったマンソンは、まずミジンコに寄生し、それをカエルが食べ、ヘビが食べます。この時点ではマンソンは幼虫で、そのカエルやヘビを食べた犬猫などの小腸で初めて成虫になれます。成虫のマンソンは犬猫の腸で卵を産み、卵は便とともに排出されます。それがかえってミジンコへ…と繰り返し。
順々に寄生対象を変えないと成長できないので、たとえ一緒に暮らしている猫が卵を口にしても、マンソンは成長できないので大丈夫です。
我が家に来た時点での黒白くんの体重は660g。その前に一週間入院していたわけで、
おそらく保護された当時は離乳して間もなくのはず。そんな小さな猫がカエルを食べたことになるので、まわりの方から珍しいと言われています。病院の先生たちが驚いていました。まだマンソンかも?って段階で、ウチのテラの担当の先生に話したら、まだいないと思うけど〜?と言われたし。(子猫を診てくださっているのは別の先生)
黒白くんだけ母猫から離乳食にカエルをもらったのかな?と想像しています。
私が初めて見た寄生虫は、今回の黒白くんのおしりから出たヤツなわけですが、いまだにそれが何者なのかわからずにいます。
回虫とマンソンの見た目の違い。先生曰く、
それは、そうめんときしめんの違い、だそうです。
もしくは、スパゲティと貝ひも。なぜに食べ物に例えるのか…
見たヤツはそのどちらとも言えない感じで、よくわかりません。
もうどちらでもいいんで、とにかく早く完全に退治してやりたいです。